たがやすblog

道端に捨ててあるたばこの吸殻程度にはどうでもいいことを

11/21

さてさて、どうもたがやすblogの人です。

 

11月ももう下旬となってしまいました。時の流れは早いですねー。身を任せたら溺死確実ですわ。全力で抗っていかないと。

 

俺ガイル8巻について色々と考えておりました。

で、今回の雪乃は5巻の八幡と同じ立場なんじゃないかという結論に至りました。

雪ノ下雪乃はきっと、本物を求めていたんです。奉仕部が無くなったとしても変わらない三人の関係性を。「そんなことで壊れるなら、その程度の仲だったってことだろ」と八幡がいつも言っていたように、奉仕部という枠を超えてもまだ繋がっているような、そんな本物を追い求めていたのだと。

そして、そのことをきっと八幡や結衣もわかるものだと思っていた。

だからこその「わかるものだとばかり、思っていたのね」という吐露。

けれど、八幡や結衣には雪乃がそう思っているとまでは考えられなかった。事実、文化祭や体育祭では雪乃が一人で問題を背負っている姿を見てしまっていたから。今回も同じ姿勢で立候補しようとしたのだと考えてしまった。これは自然な流れだと思います。

そのすれ違いが、取り返しの付かない結果を導いてしまったわけですね。

八幡や結衣が悪いとは思いません。結局雪乃は「勝手に期待して勝手に理想を押し付けて勝手に理解した気になってそして勝手に失望」した、5巻の八幡と同じなのではないかと。

本当によくできたお話ですよねー。心が締め付けられる……。

8巻は好きな文章がたくさんあります。

 

形にしなくても、声に出さなくても、言葉にはならなくても。

俺には確かな信念があったのだ。

おそらくは、誰かとたった一つ共有していて。

今はもう失くしてしまった信念を。

 

これなんて、すげーゾクゾクっときますね。大変よろしい。

あと、読んでて気がついたことが一つ。八幡は既に自分の生活を青春劇だと認めているんですね。そこが大きな変化だと感じました。これは現状にちゃんと向き合った証拠なのでしょうか。だとするとこれからの八幡は前にもまして最強になる気がする……。

 

話は変わって、青春劇もクソもない僕の灰色な生活に。

前から抱えていた論文を、今日からやっとまともに読み始めました。11月中に読み終わるの無理やね、これ……。明日からひたすら図書館にこもる予定です。せめて年内には終わらせたいところ。1月からは就活も忙しくなるしね。

やっぱりバイトがないと勉強が捗っていいですね。今はほとんど週1くらいのペースなので、お金には困りますが時間は自由に使えます。自由と言ってもその大半が勉強に割かれるのですけど、まぁ苦ではないから頑張れるかな。

残った時間は読書に充てたいところ。ライトノベルは1日で読めるので楽ですが、小説は結構読むのに時間かかっちゃいます。

先日ようやく『日の名残り』を読み終えました。カズオ・イシグロの作品で読んだことあるのはこれと『わたしを離さないで』ですが、構成は随分似ていますね。これがカズオ・イシグロの特徴なのでしょうか。結構好きな文章と構成です。他のも読んでみたいけど、『充たされざるもの』とかめっちゃ長くて手に取るのさえ躊躇ってしまうんだよね……。

とりあえず次は購入したもののまだ読んでいない安部公房の『方舟さくら丸』を読もうかと思います。あ、もしこの記事読んでる方でオススメの作家さんとかいたら教えてくださいなー。

 

では今日はここまでで。

あまりの寒さに今年度初めて暖房をつけつつ。