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「黙して語らず」、と。
『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』8巻のあとがきで渡航先生はそうおっしゃっていました。
だからこそ、伝わる真意もある、と。
しかし、実際はどうだったか。
比企谷八幡は雪ノ下雪乃の真意を理解できなかった。
彼女の望んだ本物に気づかず、ただ現状を維持するためだけに奔走し、結果、袋小路の自意識に翻弄されただけだった。
そして''何か''を失ってしまった。
それが何だったのか、言い表すのは非常に難しい。
そもそも俺ガイルという作品は、全くもって読者に優しくない作品だと思っています。こちらが真剣に向き合い、必死に考えて、初めてその片鱗程度を掴むことができる。そういう類のものです。語り部である比企谷八幡の心情でさえ、捉えるのに苦労させられるのだから。
特に今回はそういう部分が多く、まだ僕はどのように書いていいかがわからないでいます。
目次を見た時点で既に胃が痛くなりました。読んでる途中で休憩を挟みました。そして文章の所々に散りばめられた不安感のようなものが「あぁ、綺麗に終わりはしないんだな」という思いを湧かせ、更に気が滅入りました。
八幡の論理はダブルスタンダードなのだと理解して読まないとこんがらがってしまいますね。特に葉山とのやりとりではそれが顕著。僕としては、葉山のキャラは嫌いじゃないです。前巻ではあんなでしたけど、8巻では良いキャラしてたと思うんですよ。何より、自分の心情を吐露してくれるのでわかりやすいというか。
内容についてうまく書くことができず、非常に申し訳ありません。
ただ、今までの中で最も陰鬱とした話だったのではないかと。もちろん7巻よりもね。
7巻はまだ修学旅行中の楽しい一面とかありましたけど、今回はちょっとそういうのないですからね。三人がひたすら微妙な関係ですし。そして何も解決しないまま終わるしね。読んでいてひたすらつらい。ここから6巻のような展開にするのも難しいだろうし、どうするんだろうなぁ……。このまま終わりとか嫌ですよ僕……。
あー、あと一つあまりにも疑問に思ったこと。
比企谷八幡がツイッターなんかを使って問題解決しちゃいかんでしょ。
あの比企谷八幡がよりによってSNSを使うというのは、違うでしょ……。
解決法自体も若干無理があるように思えましたし、何より違和感が半端ない。
この辺も、比企谷八幡が失くしたもの、というのが影響しているのか?と思ってしまいますが、多分そうではないでしょう。この展開はやっぱり大きな間違いじゃないかなぁ……。ぼっちの彼がSNSに進んで入っていくというのが、ねぇ。
なんか、あまりにもふわふわした感想になりましたが、仕方ないですね。
とりあえず今日はこってりとんこつラーメンくって寝ます。
もしかしたら次の記事からまた少しずつ8巻の内容について触れていくかも。
そういや、俺ガイルが「このライトノベルがすごい!」1位でしたね!わたりんおめでとう!好きな男キャラ1位も八幡だったし、俺ガイルきてるでこれ!
頭のもやもやをたばこの煙で溶かしつつ。