たがやすblog

道端に捨ててあるたばこの吸殻程度にはどうでもいいことを

4/15

院試の勉強やら卒論やら、もうやることが多すぎてしんでしまう!

今日はもう記事を更新したら寝ます。書いてる途中で日付変わりそうだけど仕方ないね。

 

今日はちょっと『神のみぞ知るセカイ』について書き尽くしたいです。

先日新巻が発売されていたのを見かけ読んだのですが、いやあ面白い。ここにきて一気に伏線回収?という感じですね。次巻でラストということなので、ここからどうやって風呂敷たたむのかが非常に気になるところ。

そんなわけで最新巻読んだらアニメの神のみをもう一度全部見たくなりまして、レンタルで1期から3期まで全部見てしまいましたよね。

んで今回僕が語り尽くしたいのが2期のちひろ回。桂馬がそれまで攻略してきたヒロインとは全く違う、「どこにでもいる普通の女子高校生」である小阪ちひろ。そんな彼女の中にいる駆け魂を出さなきゃいけない、でも桂馬にとってちひろは攻略対象になり得ない……。けれど、物語が進むなかで桂馬はこう言います。「ボクもお前を平凡だと思ってた…でもお前が…一番個性があったのかもしれない…」と。

さて、ギャルゲーのヒロインとして登場する女の子たちの共通点は一体なんでしょうか。それはおそらく、みんな何かしらの目標があって、それに向かって努力しているということでしょう(僕自身はあまりギャルゲーをやるほうではないのですが)。だけどどこかで壁にあたって、悩みを抱えている、というのがヒロインの資格であるような気がします。

そんな中、ちひろは部活にも入っておらず、毎日を適当に過ごし、本気でもない恋愛をする。確かにこんな女の子がヒロインになれるわきゃないって感じです。しかし彼女の中には、他のどのヒロインよりも複雑で、そして現実に生きる誰しもが抱えている悩みがあったわけです。「平凡である」ことへの悩みですね。

どうせ勉強もできないから、どうせ運動もできないから、どうせ平凡だから……

こんな、恐らく誰しもが一度は抱えたことのある悩みがちひろにはあったのです。それはギャルゲーのヒロインではなく、まさしく一人の女の子ならではの悩みです。だからこそ、女の子をヒロインとしてしか見てこなかった桂馬は彼女のことを個性的だととらえたのでしょう。そして彼女の可能性を肯定してやるのです。「たかが現実だ。お前なら楽勝だ!!」と。

神のみぞ知るセカイという作品の中で、ちひろ回は最も読者を惹きつけてくれる話の一つではないでしょうか。平凡であることへの悩み、本当はもがいている自分、輝かしい周囲の人間……あぁ!これはまさに自分のためにある話だ!そう思った人は少なくないはず。

アニメだと原作よりも描写が細かくて、ちひろの悩みのなんとも言えない辛さが伝わってきました。部活に所属している歩美と電話で遅くまで無駄話をしていたら「明日も朝練があるから」と言われてしまった時や、その後適当にザッピングしている時のちひろのモヤモヤは痛いほどわかりました。本当に出来の良いアニメだったなぁ。音楽も最高だったしね。

まぁ、こんなところですか。あと話の内容とは直接関係ないのですが、ちひろ回のサブタイトルに若木民喜先生のセンスの良さが伺えますね。「雨の日と月曜日は」「たどりついたらいつも雨ふり」「雨がやんだら」「10%の雨予報」「Singing in the Rain」どれも雨にちなんだ曲名ですが、なんだこのハイセンスなチョイス。たまらん。

 

以上、神のみぞ知るセカイについてのちょっとした感想でした。日付変わってしまった。こんな良作が次巻で終わりと思うと寂しいところもありますが、それよりも感慨深さのほうが大きいですね。うん。

 

あ、今週の金曜日には『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』通称俺ガイルの9巻が発売ですよ!これはもう発売日中に読み終えてその日の夜には感想を書きたいと思っています。なにやらこちらも終わりが近づいてきているような気がしますが、展開が気になりすぎて夜も眠れない……

しかし、勉強のリズムを崩すわけにはいかないので(既にボロボロである)、今日はもう無理矢理寝ますね。明日から本気出す。

 

財布の中に16円しかないことを嘆きつつ。